リレーミーティング②(年長組)

行事レポート

2020年10月9日(金)

 「てるてる坊主を作って、『あ~した天気にしておくれ~』とお願いしたよ」と話していた子どもがいました。

 誰もが「勝ちたい!」との思いで、主張したり、耳を傾けたり、調整しながら話し合いました。

 【スタート・アンカー・2回走る】は人気があり、「やりたい!!」子が多くいます。ミニ運動会で【スタート・アンカー・2回走る】をした子は、運動会当日は別の子がするという≪聖母年長ルール≫です。走ることが早い子だけがスポットライトを浴びるのではなく、たくさんの候補者がいれば、子どもたち同士で考え、話し合い、納得できるように折り合いをつけてほしいと願っているからです。

 こんな素敵なことがありました。ミニ運動会前日のミーティングの時のことです。このグループでは、「運動会当日に2回走りたいので、ミニ運動会では2回走りたくない…、」という子が複数出てきました。なかなか決着がつきません。時間はどんどん過ぎていくのに、このチームだけが決まらないのです。そんなときに、○○くんが、「△△君は走るのが速いから、運動会で走って。ぼくは今日、走るから」と泣きながら苦渋の決断をしたのです。走るのが速い○○君、本当は運動会で2回走りたかったのに、△△くんに譲ったのです。友だちの長所に気づき、チームが勝つために【2回走る】に折り合いをつけた○○君、素敵でした✨

 子どもが、子どもの中で育ち合う瞬間が幼稚園には多々あります。主張を通すばかりではなく、友だちの思いに気づき、自分の主張を調整できたことが、とても嬉しい出来事でした。