2018年11月の聖句

「羊を右に、山羊を左に置く。」
マタイによる福音書 25章33節
園長 永尾 稔
 カトリック教会では、11月を「死者の月」と呼んで故人を偲びます。仏教のお彼岸と同じだと思ってください。家族でお墓参りをしたり、教会で追悼のミサを捧げ、故人を偲びます。普段も亡くなった方々のために祈りますが、この1ヶ月間は、特に、死者のために祈り、今生きている私たちのことを、天国から見守ってくれることを願います。
 ところで、今月の聖句の意味ですが、羊とは善人、山羊とは神を信じない悪人を表しています。最後の審判で、「生前、善い事や困っている人を助けた人は、天国に導かれ、反対に悪いことをした人は、地獄へと落とされる」というイエス・キリストの譬え話です。右は天国、左は地獄への道を表しています。カトリック教会では、この教訓を生かして善行に励むように教えます。幼稚園では、天国や地獄のことよりも、子どもたちには、善いこと(友だちと仲良くする、お手伝いをする等)を進んで行うように伝えてます。
 さて、大切な行事の1つである運動会は、雨のため、練習時間が少なかったこともあり、心配なところが多々ある中、本番を迎えました。運動会当日は、かなり暑い秋晴れの下、子どもたちの体調が心配でしたが、各学年が、それぞれの力を充分に発揮し、素晴らしい運動会になりました。遅くなりましたが、ミニ運動会や当日のお手伝いをしてくださった役員の皆様と運動会係の皆様、そして、前々日の準備と当日のご声援を送ってくださった保護者の皆様、ありがとうございました。職員一同、心より感謝申し上げます。 
 いよいよ、11月からは、主のご降誕の準備として、クリスマス会の劇の練習が始まります。どの役も無くてはならない大切な役です。選ばれた役を子どもたちが、立派に演じることが出来ますよう、保護者の皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。