5月のひとこと…園長 谷崎新一郎

ありのままを受けとめて、寄り添い、見守り、支えて

新年度がはじまって1カ月が過ぎました。お子さまには、様々なことに取り組んでもらっています。

一人ひとり、性格も、体験の受けとめかたも、成長の度合いも異なります。教職員たちは、まずお子さまの気持ちをありのままに受けとめるよう、努めています。そして、「お子さまがすすんで取り組むためには、どのようなことばや関わりかたがいいだろう」と想像を膨らませ、ことばかけや関わりを捜します。保護者の皆さまと幼稚園で情報を共有しつつ、あたたかく寄り添い、見守り、支えることができたら、と思います。

苛立ちもありのままに受けとめて

しかし、保護者の皆さまの思うとおりにいかないこともあり、苛立つときがあるかもしれません。そのようなときに、どうしたら良いでしょう。いくつかおすすめすることをあげてみます。

① ちょっと深呼吸 苛立ちは6秒間とも言われます。少し深呼吸したら落ち着くかもしれません。

② 理想を押しつけるとつらい わたしたちは、性格、体験、感情から理想を作ります。自分や他の人や状況がそれにあてはまらないと苛立ちます。みんなそれぞれ性格、体験、感情、背景があり、理想通りにいかないときもあります。こうしたことを思い出して、あまりにも強く求めすぎないことも良いかもしれません。

③ ありのままを受けとめる 自分と他の人の気持ちや状況を、ありのままに受けとめてみましょう。「不満な自分がいる」「どうしてこの人はこんなことを、と苛立つ自分がいる」などと。

④ 自分と相手の人の深いしあわせを願ってみる 「自分も相手の人(お子さま)も深い意味でしあわせになりますように」と神さまに願うと、肩の力が抜けて、少し楽になるかもしれません。

⑤ いいこともあったかも わたしたちはきょうも、朝起き、心臓も動き、呼吸でき、食事ができ、家族も元気で、笑顔をもらい、大自然、人との関わり、様々な出来事を通して支えられ、ゆるされ、生かされています。それを思い起こすと、落ち着きや感謝がわいてくるかもしれません。 ……などなど。子育てに正解はないと言われますが、ご不安やお悩みのこともあることでしょう。どうぞ遠慮なく幼稚園にご相談くださいませ。 

園長 谷崎新一郎